第13回
ChatGPTを使ったのに続かなかった——「3段階」で考えると迷子にならない
芳村裕太 · LLC Rip.D
- 営業マネージャー
- AI
- 学び方
地方中小企業の AI 導入・活用支援をしているLLC Rip.D(リップ)代表の芳村です。
このブログは営業チームのマネージャー・経営者さまに向けて書いています。
営業領域20年超の現場経験とプロのエンジニアのもとで学んだ AI に関する専門的な知見を融合して、事業活動のお役に立つ情報を「現場の言葉」でわかりやすくお伝えしています。
「AI活用が続かない」と聞くと、意志が弱いからだと思ってしまいがちです。でも、実際はそうではないことがほとんどです。
営業マネージャーの方から、こんなお悩みをよく聞きます。
「数週間前にAIを使い始めたんです。最初は便利だと思っていたのに、毎回同じ説明をするのが面倒になってきて……気づいたら、しばらく使っていませんでした。自分は飽きっぽいのかもしれません」
これは、意志の問題ではありません。今回は、その理由を整理してお伝えします。
この記事でわかること
- 「続かなかった」の本当の理由
- AI活用の3つの段階
- ここまでお伝えしてきた内容の振り返り
「続かなかった」のは、意志の弱さではない
結論からお伝えすると、AI活用が続かなかったのは、意志が弱いからではありません。次の段階に進む一手間が、まだ足りていなかっただけです。
AI活用には、3つの段階がある
AIとの付き合い方には、3つの段階があります。上に登っていくほど、AIにより複雑な仕事を任せられるようになります。
1段階目「頼む」 AIに何かをお願いして、返ってきた結果をそのまま受け取る段階です。「これを直して」「こんな文章を作って」とお願いして終わり——多くの人が、最初はここにいます。
2段階目「整えて渡す」 AIは私たちのことを覚えていません。だから、毎回ゼロから同じ説明をするのは大変です。そこで、自分の前提や、よく伝える情報をあらかじめ整理しておき、渡しやすくしておく段階です。
3段階目「仕組みにする」 整えた情報や手順を、毎回自分で動かさなくても、決まった形で繰り返し使えるようにしていく段階です。
多くの人は「頼む」で止まっている
「AIを使ったのに続かなかった」という悩みの多くは、1段階目「頼む」で止まったまま、2段階目「整えて渡す」に進んでいなかったというだけの話です。
毎回一からすべてを説明するのは、誰でも面倒に感じます。そこで挫折してしまうのは自然なことで、根気の問題ではありません。段階があることを知らなかっただけなのです。
ここまでお伝えしてきたことは、2段階目の話だった
実は、これまでこのブログでお伝えしてきた内容の多くは、この2段階目「整えて渡す」に関するものでした。
よく伝える前提をメモにまとめておく話も、長くなったやり取りを整理し直す話も、資料を絞って渡す話も——すべて、AIに情報を渡しやすくするための一手間です。段階を知らずに実践していた方も、実は着実に2段階目に足を踏み入れていたということになります。
今日から始める小さな一歩
まずは、こう振り返ってみてください。
今、自分はどの段階にいるだろうか?
もし「毎回一から説明するのが面倒」と感じているなら、それは2段階目に進むタイミングです。よく使う前提を、短いメモにまとめることから始めてみてください。
まとめ
AI活用が続かなかったのは、意志の弱さではありません。
「頼む→整えて渡す→仕組みにする」の3段階がある——続かなかったのは、次の段階に進む一手間が足りなかっただけ——これが今日の takeaway です。
次の記事では、AI活用が定着しない方に向けて、「最初は雑に1回投げる」ことが実は正解だという話をお伝えします。
