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第4回

「要するにこういうことですか」——自分の言葉で理解確認

芳村裕太 · LLC Rip.D

  • 営業マネージャー
  • AI
  • 学び方

地方中小企業の AI 導入・活用支援をしているLLC Rip.D(リップ)代表の芳村です。
このブログは営業チームのマネージャー・経営者さまに向けて書いています。
営業領域20年超の現場経験とプロのエンジニアのもとで学んだ AI に関する専門的な知見を融合して、事業活動のお役に立つ情報を「現場の言葉」でわかりやすくお伝えしています。

営業マネージャーの方から最近よく聞くこんなお悩みがあります。

「AIに聞けば、それらしい答えはすぐ返ってくる。読んだときは『なるほど、わかった』と思うんです。でも次の日、会議で部下に説明しようとすると、言葉が出てこない。あれ、自分はちゃんと理解してたんだっけ、と不安になります」

「読んだ」と「理解できた」は、実は別物です。今回は、その差を埋めるとてもシンプルな習慣をご紹介します。

この記事でわかること

  • **「わかったつもり」**が生まれる理由
  • 「理解できた」を測る、シンプルな基準
  • 会議前・商談前に使える具体的な聞き方

「わかった」つもりが、会議室で崩れる瞬間

結論からお伝えすると、AIの答えを読んだ直後の「わかった」は、まだ半分しか出来上がっていません。

新しい制度や、聞き慣れない横文字の概念をAIに教えてもらう。文章としてはすっと頭に入ってくる。ここまでは順調です。

問題は、その内容を自分の言葉で人に説明しようとする瞬間に起きます。部下への説明、お客様への提案、会議での報告——いざ口を開くと、さっきまで理解していたはずのことが、うまく言葉になりません。

これは能力の問題ではありません。「読んで納得した」ことと「説明できる」ことの間には、もう一段階あるというだけの話です。

理解できたかどうかは、「説明できるか」で決まる

理解できたと言えるかどうかの基準は、実はとてもシンプルです。

まったく知識がない人に、その内容を説明できるかどうか。

これができれば、理解できています。できなければ、まだ「読んだ」段階にとどまっています。

部下に仕事を教えるときも、同じ確認をしているはずです。「わかった?」と聞いて「はい」と返ってきても、それだけでは安心できません。「じゃあ、今の説明を自分の言葉でやってみて」と言って初めて、本当にわかっているかが見えてきます。

AIとのやり取りでも、同じ確認を自分自身に対して行う必要があります。

AIに聞き返す、というだけの話

やることは、これもとてもシンプルです。

AIから答えをもらったら、そのまま終わらせない。

自分の言葉で言い直して、AIに聞き返す。

(AIの説明を読んだあと)
要するに、これは〇〇ということで合っていますか?
自分の言葉で言うと、こういう理解になったのですが、ズレがあれば教えてください。

これだけです。AIが「その理解で合っています」と返してくれれば安心できますし、ズレがあれば、その場で訂正してもらえます。

なぜこの一言が効くのか

理由はシンプルです。

自分の言葉に言い換えようとすると、どこがまだ曖昧なのかが自分でもわかります。すらすら言い換えられるところと、言葉に詰まるところが出てくるはずです。その詰まった部分こそ、実はまだ理解できていない箇所です。

そして、その言い換えをAIにぶつければ、合っているかどうかをその場で確認してもらえます。会議や商談の本番で言葉に詰まる前に、練習相手として使えるということです。

第2回で「新卒でもわかるように説明して」という聞き方をご紹介しましたが、今回はいわばその逆です。今度は自分が、AIに向かって新卒にもわかるように説明する番——そう考えると取り組みやすいと思います。

営業現場での使い方(3パターン)

この考え方を営業マネージャーの現場に当てはめると、次のような場面で使えます。

パターン1:新しい制度を部下に説明する前

(制度説明を読んだあと)
要するに、この制度は〇〇という理解で合っていますか?
新卒の部下に説明するつもりで言い直してみたので、ズレがあれば教えてください。

パターン2:お客様への提案前の最終確認

(提案内容の説明を読んだあと)
要するに、お客様にとってのメリットは〇〇という理解で合っていますか?
専門用語を使わずに言い直したので、抜けている点があれば教えてください。

パターン3:会議で報告する内容を整理するとき

(背景情報を読んだあと)
要するに、今回の要点は〇〇の3つという理解で合っていますか?
会議で話す想定で短くまとめたので、過不足があれば教えてください。

いずれも、AIとの1往復で、本番前に理解の抜けを埋めています。

今日から始める小さな一歩

次にAIから何かを教えてもらったら、そのまま読んで終わりにせず、こう聞き返してみてください。

要するに、こういうことですか?自分の言葉で言うと〇〇だと思うのですが、合っていますか?

たったこれだけで、「わかったつもり」のまま会議室に向かう不安が減ります。

まとめ

AIの答えは、読んだだけではまだ半分です。

自分の言葉で言い換えて、AIに聞き返す——これができて初めて、理解できたと言えます。今日の takeaway です。

第1回「まずAIに聞く習慣をつける」。

第2回「新卒でもわかるように、という聞き方を添える」。

第3回「言葉にしづらいものは、画面ごと見せる」。

第4回「教えてもらったら、自分の言葉で聞き返す」。

ここまでの4つが揃うと、AIとのやり取りに一通りの型ができてきます。

次の記事では、視点を少し変えて、ツールを使えることと使いこなすことの差についてお伝えします。

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自動化できるか一緒に考えてみる

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