第27回
その資料、文章のままで伝わってますか?——「図解」の効果
芳村裕太 · LLC Rip.D
- 営業マネージャー
- AI
- 伝え方
地方中小企業の AI 導入・活用支援をしているLLC Rip.D(リップ)代表の芳村です。
このブログは営業チームのマネージャー・経営者さまに向けて書いています。
営業領域20年超の現場経験とプロのエンジニアのもとで学んだ AI に関する専門的な知見を融合して、事業活動のお役に立つ情報を「現場の言葉」でわかりやすくお伝えしています。
新しい制度や商品の変更点をチームに周知するため、時間をかけて長文の資料を書いた——そんな経験はないでしょうか?
ところが後で聞いてみると、「読んだはずなのに大事なところを見落としていた」というメンバーがいる。もう一度、口頭で説明し直す羽目になる。
この記事でわかること
- 丁寧に書いた文章が読み飛ばされる本当の理由
- 情報量が増えた今、文章を読むこと自体が負担になっている事実
- 送る前に「図にできないか」と考える習慣
文章が読み飛ばされるのは、書き方のせいではありません
結論からお伝えします。丁寧に書いた文章が読み飛ばされるのは、書き方が悪いからではなく、受け取る側の負担が増えているからです。同じ内容でも、図にしたほうが早く、正確に伝わります。
書き手が時間をかけて丁寧に書くほど文章は長くなり、かえって最後まで読んでもらいにくくなる——ここに、まじめに書くほど損をする逆説があります。
なぜ文章を読むこと自体が負担になっているのか
日々やり取りする情報の量は、年々増え続けています。メール、チャット、資料、社内通知——受け取る側が処理しなければならない情報は増える一方なのに、人間が一度に読んで理解できる量はそう簡単には増えません。
同じ内容を、文章だけで書いたものと、図にしたものを並べてみると、頭に入る速さがまったく違います。文章は最初から最後まで順番に読まないと全体像がつかめませんが、図になった瞬間、構造や流れが一目で見えるようになります。情報が増えるほど、この差は大きくなっていきます。
これまでは、文章やメールが一番手軽な伝達手段でした。キーボードで打って送るだけで済んだからです。今はAIによって図解も素早く作れるようになり、「手間がかかるから文章で済ませる」という前提そのものが変わりつつあります。
送る前に、図にできないか考えてみる
図解には2つの使い道があります。1つは、複雑な情報を自分自身が整理して理解するため。もう1つは、相手により早く正確に伝えるためです。
全体像や手順、比較といった情報は、文章より図のほうが一目で伝わります。すべてを図にする必要はありませんが、「この内容は図のほうが伝わるかもしれない」という選択肢を持っておくだけで、資料の作り方は変わってきます。
今日から始める小さな一歩
次に長めの説明を書こうとしたら、送信ボタンや印刷ボタンを押す前に、一度手を止めてみてください。
「これは図にできないか」と自分に問いかけてみてください。すぐに図が作れなくても構いません。その一呼吸が、伝わり方を変える一歩になります。
まとめ
丁寧に書いた文章が伝わらないのは、書き方の問題ではなく、情報量に対する読み手の負担の問題です。
同じ内容でも、文章より図にしたほうが早く、正確に伝わる——送る前に一度、図にできないか考えてみる——これが今日の takeaway です。
