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第32回

「資料_最新」と「資料_最新_7月版」——似たファイルが並ぶだけで、AIも人も判断に力を使う

芳村裕太 · LLC Rip.D

  • 営業マネージャー
  • AI
  • 情報整理

地方中小企業の AI 導入・活用支援をしているLLC Rip.D(リップ)代表の芳村です。
このブログは営業チームのマネージャー・経営者さまに向けて書いています。
営業領域20年超の現場経験とプロのエンジニアのもとで学んだ AI に関する専門的な知見を融合して、事業活動のお役に立つ情報を「現場の言葉」でわかりやすくお伝えしています。

共有フォルダを開いたら、「企画書_最終」「企画書_最終_修正」「企画書_最終_修正_確定版」というファイルが並んでいた。作った本人でさえ、どれが本当に最新なのか自信を持って言えない。

そんな状態のフォルダから「この企画書をもとに、提案資料を作って」とAIに頼んだら、何が起きるでしょうか?

AIも人間と同じで、まずどれが正しい情報なのかを判断するところから始めなければなりません。その判断に力を使った分だけ、肝心の提案資料作りに使える力は目減りしてしまいます。

この記事でわかること

  • ファイルが増えるほど、AIの出力の質が下がる理由
  • 「フォルダにまとめる」だけでは解決しないわけ
  • 見分けるべきは、ファイルの数ではなく**「今も正しい内容かどうか」**

ファイルが増えるほど、AIの出力の質は下がる

結論からお伝えします。似たファイルが複数ある状態は、AIにとって「どれが正しいか分からない」という余計な仕事を増やします。AIが一度に処理できる力には限りがあり、判断に使った分だけ、本来の作業に使える力が減ってしまうのです。

これは人間だけの感覚ではなく、AIにも同じことが起きています。

「フォルダにまとめる」だけでは解決しない

「バラバラに散らかっているのがダメなら、共有フォルダに全部まとめておこう」と考える人も多いと思います。ところが、いざ中を開くと、「企画書V1」「企画書_最終」「企画書_最終_修正」「企画書_最終_修正_確定版」のようなファイルが並んでいて、作った本人もどれが正解か分からなくなっている——という経験はないでしょうか。

1箇所にまとめること自体は間違っていません。問題は、同じ内容の別バージョンを消さずに残し続けてしまうことです。フォルダという箱が1つになっても、中身のどれが今も正しいのか分からないままでは、AIにとっても人にとっても状況は変わりません。

見分けるべきは、ファイルの数ではなく「今も正しい内容かどうか」

問題の正体は、ファイルの数が多いことではありません。同じ内容の、もう役目を終えたはずの古いバージョンが、今も正しいもののような顔をして残り続けていることです。

企画書のような繰り返し更新するファイルほど、この見分けがつきにくくなります。「_修正」「_確定版」と名前が変わるたびに、どれが今の正解かという判断がその都度必要になり、気づかないうちにAIへの指示にも人の判断にも負担がのしかかっているのです。

今日から始める小さな一歩

よく使う共有フォルダを1つ選んで開いてみてください。「これ、本当はどれが最新かあいまいだな」と思うファイルが見つかったら、古いバージョンをアーカイブ用のフォルダに移すか、思い切って削除してみましょう。

古い内容が紛れ込んでいないと言い切れるファイルが1つでも増えれば、それだけAIに渡したときの精度も上がっていきます。

まとめ

似たファイルが複数残っている状態は、AIにとっても人にとっても「どれが正しいか分からない」という負担になります。

ファイルの数ではなく、今も正しい内容かどうかを見分ける——それが情報整理の出発点です——これが今日の takeaway です。

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